こんにちは! 大和株式会社の青葉です。
アドベントカレンダー5日目は、AEM as a Cloud(AACS)関連のTipsをご紹介したいと思います。
AACSになってから変わったこと
突然ですが、AACSではページプロパティのバルク編集がデフォルトで無効になっています!
AEM 6.5では、ページプロパティのバルク編集はデフォルトでできますが、プロジェクトによってバルク編集する項目が異なるという理由でAACSからは無効にされています。
ページプロパティ バルク編集を有効化するには?
端的に言うと、CRXDEの/apps
下にバルク編集を有効にするようノード・プロパティ構造を作ればOKです。やり方はいくつかあると思いますが、ここではローカル環境でWKNDサイトの例を使って有効化する方法をご紹介します。順番に見ていきましょう。
(1) CRXDEにアクセスする
(2) /libs/wcm/foundation/components/basicpage/v1/basicpage/cq:dialog
にて、cq:dialog
ノードをコピーする
(3) WKNDサイトで使っている、ページコンポーネントのノードを開く:/apps/wknd/components/structure/page
(4) page
ノードの下にペーストし、保存する
(5) ペーストしたcq:dialog
ノード構造を展開する
(6) items
下にぶら下がっているノード構造を削除し、保存する ※items
下にノードが1つもない状態であることを確認
(7) /libs/wcm/foundation/components/basicpage/v1/basicpage/tabs/basic
にて、basic
ノードをコピーする
★basic
下にぶら下がっているノード構造は、ページプロパティの基本タブに表示されている項目群に該当します。
(8) /apps/wknd/components/structure/page/cq:dialog/content/items/tabs/items
にて、items
ノードの下にペーストし、保存する
★この時点で、サイトコンソールにて複数ページを選択してプロパティを開くと、「基本」タブにある項目のバルク編集はできるようになります。
発展編:特定の項目だけバルク編集を有効化するには?
せっかくなので、一部の項目だけ編集できるように調整するやり方もご紹介したいと思います。例えばタグ項目だけバルク編集できるようにして、他の項目は無効化するにはどうしたらいいのか、順番に見ていきましょう。
実作業に入る前に、CRXDE上のノードと、ページプロパティ上のどの項目が一致しているか、確認しておきましょう。 下の図をご覧ください。
CRXDEのパス:
/apps/wknd/components/structure/page/cq:dialog/content/items/tabs/items/basic/items/column/items
tags
ノードのallowBulkEdit
プロパティだけtrue
にセットされるように調整すればよいですね。他はfalse
にセットします。
(1) バルク編集を無効にする項目のノードをクリック
(2) プロパティ一覧にallowBulkEdit
があれば値をfalse
に設定する
(3) 子ノード(granite:data
)があればクリックし、プロパティ一覧にallowBulkEdit
があれば値をfalse
に設定する
以下はオンタイム項目の例:
(4) サイトコンソールに戻り、タグ項目だけバルク編集できるか確認する
最終的に変更を加えたノードは以下の通りです:
※ほとんどの項目はgranite:data
ノードのallowBulkEdit
をfalse
にすればよいのですが、ナビゲーションタイトル項目のみ、navigationtitle
ノードとgranite:data
ノードのプロパティを編集する必要があります。
次回予告
次回は狩野さんが担当します、テーマは"HTL to Java, Java to HTL"です!
私も楽しみにしています~!