AEM開発者ブログ by YAMATO

アドビ社のデリバリーパートナー大和株式会社のAEM開発者ブログです。

【豆知識】コアコンポーネントの "trackingFeature" プロパティとは

こんにちは! 大和株式会社の青葉です。

アドベントカレンダー2020(記事投稿イベント)3日目ということで、
私からはAEM関連のちょっとしたTips(小ネタ)をご紹介します。

最近のAEM開発ではコアコンポーネントが欠かせない存在になっており、 実際にノード・プロパティ構造などを細かく見ていくと「あれ、これは何だろう?」と新しい発見もあるかと思います。

3日目の内容は、コアコンポーネント特有のtrackingFeatureプロパティについてです。

例えば、画像コアコンポーネントのcq:dialogのプロパティを見てみると:

f:id:yamato_tech:20201210174836p:plain
/apps/core/wcm/components/image/v2/image/cq:dialog

trackingFeatureという見慣れないプロパティがありますね。
これはいったい何を"track"しているのでしょうか?

trackingFeatureプロパティとは

trackingFeatureプロパティとは、コアコンポーネントの機能などに直接影響はなく、 Adobe社がコアコンポーネントの利用データを収集するためのプロパティです。

デスクトップアプリやスマートフォンアプリを使っていると、ポップアップなどでよく見かける「製品の品質向上に役立てるために使用状況データ収集にご協力ください」と似たようなものになります。

このプロパティがあっても、データ収集の対象としてセットされているだけで、
オプトインしない限り、情報は送信されません。

デフォルトではオプトアウトしている状態で、オプトインしても送信される情報はコンポーネントの名前とバージョンのみ、とコアコンポーネントGithubのスレッドに記載されています。

オプトインするには?

オプトインする方法は2つ公式docsにて紹介されています:

  1. AEMインボックスにある通知からオプトイン(Touch UIのみ)
  2. Web Console の "Aggregated Usage Statistics Collection" からオプトイン

インボックスを開いて、
"Enable Aggregated Usage Statistics Collection" をクリックすると、

f:id:yamato_tech:20201210181052p:plain

ちょっと特殊な画面に遷移します:

f:id:yamato_tech:20201210181344p:plain

こちらでオプトイン設定するやり方が1つ。

2つ目のやり方としては、Web Consoleの "Aggregated Usage Statistics Collection" コンフィグにて "Enabled" にチェックをつけてオプトインします。

f:id:yamato_tech:20201210182112p:plain

インボックスの通知が見当たらなかったとしても、後者の場合なら、いつでもオプトインできます。

オプトアウトするには?

一度オプトインしても、いつでもオプトアウトできます。
オプトインの2つ目のやり方でご紹介したコンフィグを開いて、"Enabled" のチェックを外して "Save" するだけです。

さいごに

小ネタではありましたが、3日目の内容は以上となります。
次回は狩野教授にワークフロープロセスについて執筆いただきます!お楽しみに~!